得ることが出来るのは、カケラ

こないだ日曜日は、うちでトランペットの沖至氏と臼井さんのDUO。
御器所の「なんや」では、さがゆきさんと高岡さんのボイラーズ。
名古屋は本当に気が利かねえなあ、いっそのこと、沖さんたちと高岡さんたち、一緒にやったらどうよ、そしたら集客的にもいいし。
なはんてことを朝、TAKEDAと冗談で言ってたのですが、実は冗談ではなく、神戸では本当にさがさん、高岡さんたちと沖さんは一緒に演奏するのだと、日曜のお昼にやってきたなほさんから聞く。ひええー、そりゃいいじゃないの、とても!
ちなみになほさんは、夜はなんやのさがゆき+ボイラーズへ。
その前日は、京都でONJOだったそうだ。
また、この日、ある人たちはTokuzoでフィリップさん、戸田誠司さんのライブへ。またある人たちは東京まで遠征してphew×bikkeのライブに。

こないだ、Tokuzoマンスリーにレビューの原稿を出したところです。
THE THING+大友良英のライブのレビュー。
いつも何かを書こうとする時、私の場合は「もっとも書きたいこと」とか「その原稿をどうシメるか」ではなく、文章の出だしが何より真っ先に浮かび、そこから書いていく。ところが字数制限のある原稿だと、その真っ先に書きたいと思った書き出しが実は全体における余剰となってて、字数のコントロールの際に削除するのはそこである。
で、こないだもやっぱりその出だしを削除したのですが、それは、いろんなものがいっぱいあって、私たちが得ることが出来るのはそのカケラでしかない、ということなのである。

先日の日曜日だっていろいろあるのに、私が受け取れるものは、うちでやる「沖至+臼井康浩」のみである。
大友さんにしたって、例えば8月の新宿ピットイン4daysなんて地団駄踏みたいほどとっても行きたいけど仕事で行けなくて、しかしそのあとにも様々なインスタレーション、映画音楽があり、THE THINGのツアー、これでしばらく小休止になるかもしれない京都でのONJO。
その中で、私がライブで聴けたのは、名古屋でのTHE THING+大友のライブのみである。
世界、の中の、ほんのカケラ。
世界を構成するカケラを手に入れた!とも言えるかもしれないし、
カケラしか得られない、と言えるかもしれない。
ほんの幾つかのカケラで世界を類推することが出来る、とも言えるし、カケラじゃなにもわからない、とも言えるし。
なんつーのか、ただ、本当に、本当に、ほんの一部なのだなああああー、とただそんだけの感慨だったりもするのだけども。