ヒカシュー「転転々」ニコセロンツアー

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さて、5/31のヒカシュー
開場して30分後ぐらいのところでTOKUZOに到着。入って入り口から中を見て「あ・・・・・」と思ったりする。例えば、中がまだガラガラだった場合とか。30分か、微妙なところだ。まだ人はまばらで、そんな「あ・・・・・」みたいな状態かも、と思って一歩入ってびっくりで「うわっ!」 すでに結構満員じゃん。
テーブル席はほぼ埋まってて、かろうじて後ろの奥の席が一つ。ドラムスの佐藤正治さんが知り合いの方と喋っているお席だったので恐縮でしたがそこに座りました。

ヒカシューは2006年に13年ぶりのオリジナルアルバム「転々」を発表。そしてここ近年、過去のアルバムが続々とリイシューされている。今年はなんとフジロックに出場! 
私は、ヒカシューのライブは、もっともっと、もっともっとお客さんが入ってもいいと思ってる。思っているけどそうでもないのはなんでだろうと考えていた。しかし、こうやってアルバムをリリースしたり再発したりすることで、また客層が広がっていくのを感じました。フジロックで新たな客層を獲得できるといいな。若い人にたくさん聞いて欲しいよ。ライブ、すごくいいから!

さてこの日は曲は前半は新曲がメイン。「生きること」はなんだか頭の中に残るなあ。「ベトベト」も好き。「オーロラ」、この歌唱が好きなんだよなあ。

生きること

生きること

そして「転々」以前の昔のヒカシューの曲。それを聞いてるとどうしても思い出す。
そこはELLのステージ。
今日はあの曲はやってくれるかな、やったらいいなと1曲終わるごとに祈るように思った気持ち。
好きな曲が演奏された瞬間の飛び上がりたくなるような嬉しさ。
「うわ、『ぷよぷよ』はこれまたこんなアレンジで!」とライブごとにびっくりしたこと。テクノでポップなバンドだったはずなのに、こんなインプロってありなのかと驚いた20代の私。
あの時いた人たちの音。井上誠のシンセ。谷口勝や、つの犬のドラム。梅津さんみたいなスキンヘッドのサックス、野本和浩。あれが初めて聞いた大友良英ターンテーブル
そういう記憶が、一瞬で立ち上がってくるから、そういう記憶の積み重ねって、長くやってるバンドの、そして長く聞いてるファンの特権だね。

ヒカシューは本当にライブがいいです。
いつでもヒカシューは細胞が入れ替わり、進化し続けている。
だから、なんとなく知っちゃった気になってたら、勿体無いよ。ライブ、行かなくちゃ。若い人たちに、本当に聴いて欲しいと、心から思ってるよ。