MIHO MUSEUM

http://www.miho.or.jp/japanese/index.htm
今、「若冲ワンダーランド」が開催されてます。
2007年春に愛知県美術館で開催された「プライスコレクション 若冲と江戸絵画」展は見ました。
私は美術に造詣が殆どないので、若冲の名は、この展示が大変にネットで話題になってて、その中で見た絵を「すげー」と思って、それで知った次第。

さて、車で随分とお山を登ってMIHO MUSEUMに到着。
ここは滋賀県甲賀市信楽町にある私立美術館です。
全体の、この美術館を含む空間の作りは、とっても楽しいよ。入り口から、お山のなかの美しいトンネルを10分ほどかけて歩いて通って、ようやく美術館にたどり着くの。異世界へ至る道なのね。

今回の展示は、2007年の愛知県美のものとは随分と違ってました。
数点あった版画が、とても心惹かれました。
一番は、「乗興舟」という作品で、淀川下りをした時のものを絵画化したものです。
http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=82906
なんか、すごくきれいなの。そこに流れる時間を感じさせるような。

で、プライスコレクションの「鳥獣花木図屏風」がどーんとあるのを見てうれしくなっちゃいました! また見れてよかったな。
面白すぎてすごすぎて涙が出るわ。有名な、これです。
http://f.hatena.ne.jp/jakuchu/20060511101214

今回の展示は、2008年に北陸の旧家で若冲作品が発見されたそうで、その初公開だったのです。「象鯨図屏風」。
大変大きく、そして面白い絵です。
象は、江戸時代の享保時代だったかな、ベトナムから2匹の象が到着したそうです。そのうち1匹は死に、もう1匹が長崎を出て陸路で江戸に向けて出発したそうです。
もしかしたら、そのときに若冲(当時14歳)は象を見たのかもしれない、という見解もあるそうです。大変ユニークでおおらかな象、そして力強いしスピード感もあるのだけど、その存在自体に静けさを感じる鯨の対比がすばらしいと思います。
いやー、楽しかったー!