午後7時〜午後11時

着いたら店内には既にいっぱい知った顔を見つける。わ〜い。
で、ライブ。名古渋、楽しかったー!
大好きな「渚の男」や「犬姫」もよかったけど、いや、それにしても本当に「渋さ知らズ」というものの不思議、をやっぱり思ったりするのだ。
正直私は、2000年を迎える前に、もう渋さ知らズは終わるのではないかと思っていた。メンバーの変遷という問題だけではなく、こんなに楽しいことを、こんなにパワーの要る演奏を、こんなペースで続けていて持つわけがない、と、そう思ったのだ。
でも、まだやってる。まだ、こんなに楽しそうで、そんでこんなにパワーの要る演奏を、2009年の今もやっていることのこの不思議。

ああ、だってもう、今回の名古屋メンバー、かなでさんも、岬ちゃんも、小野良子さんも、TAKEDAも、もんのすごーく楽しそうな顔をして演奏してるよ。ほんっとTAKEDAもさあ、むっちゃ嬉しそうな顔してる! 内弁慶のTAKEDAが、マイクにちゃんと顔を近づけて歌ってるのには、目を疑ったわ。

渋さ知らズにおいて何より大切なのは、体力かしら。
だって3時間、ノンストップですよ?
ベースとかドラムとか、あと楽器の特質から言うとトランペットも本当に大変なことですよ。
それから、すごいよなあ、立花さん。あの音で、あの吹きっぷりで、延々ソロを続けていけるんだもん。本当に、歴代の渋さのメンバーのそのタフさは、とにかくすごいと思います。
それに加えて、不破さんのやりたいことを的確に把握する力と、そして自分でどんどんリズムとか方向を作っていける発想力、それが何より必要とされているのではないかしら。
そういう部分が、発想力と共に音楽的野心とも呼ぶべきものが、小野良子さんや岬ちゃん、かなでさんはとても優れていると思うのです。

この名古渋のいいところは、「渋さ知らズ」としてこなれてないところで、緊張感もあるし、妙に一生懸命だし、それがちょっと初期の渋さを彷彿とさせるところが、なかなかいいと思うのよね。
こういう「渋さ」としての形態の自由さを発想していける不破さんは、きっとそれを全部、動物的な勘とか本能で、決めてったり選んでったりしてるような気がします。だからね、強いんだよね。集団自体がタフなんだよね。
ああ、なんかねー。本当に気持ちよかったー。
ライブ後は結構酔ってる不破さんと座り込んで、いろんな話。
不破さんのソロライブ、来年にうちでやれるといいなあ。ちょっとびっくりするような面白い企画ですよ。お楽しみに!