"21世紀波止場密航漂着計画" 古書と吟遊 「あがた森魚の古本とライヴを愉しむ夕べ」  第二夜

今日はTOKUZOあがた森魚のライブでした。
映画「あがた森魚ややデラックス」の時、シネマテークの方から最近、あがたさんのライブはそんなに動員が多くないのと伺っていた。そうしたら今日、満員ではないですか!

ソロライブの予定だったそうですが、急遽、東京からコントラバスの方とバンドネオンの方2人を呼んだそうで、バンド編成でした。

1曲目。マイクもなしでいきなり客席に下りてきて静かに歌いだす。カウンター席にいる私の側だ。例えばたった7人しかお客さんのいないライブ。 100人のライブ。5万人のライブ・・・。多いほうがいいけど、しかし結局は、「一人」。まるでベンチに座っている大切な一人の人に歌うように、歌う。というつもりで、まずはマイクもなしで客席に降り立ち歌うあがたさん。
何故だかその声で涙が出た。

今回のライブは予想と違ってタンゴの曲が多い。映画「夢見るように眠りたい」の「手品のワルツ」も歌ってくれた。「バンドネオンと豹」の中からも1曲。昔の歌とか、わあ、一緒に歌えちゃう! 歌詞が全部、私の中にインプットされたままだあー。
アウトするあがたさんの歌がステキで、かつて私はそこに自由を聴いてたなあ。なんか幾つかの曲で泣けてしまった。懐かしいから、じゃなくて、なんだろうなあ、何故か昔も今も、キュッとするんだよなあ。

企画の方本当にお疲れ様です。
場所とミュージシャン、それだけではなかなかこんな風には成立しない。
その間にいい企画者が入ると、こんだけ動員が出来て、しかもみんないい感じのお客さんで、そして結果的にいいライブになるんだなあというようなライブでした。