義援金について

今日(つか、16日水曜日のことね)は、ささやかながらも売上すべてを義援金に回すと決めた日。
「がんばろうね」と武田と。
仕事をしてお金を得るのは、自分たちのため。食べていく・生活をしていく・楽しく遊ぶためのはずのものなのに、それを全額寄付するために今日一日働くということに、何やらわくわくしていた。がんばりたいって思った。

最初のお客さんは、ワルンプアンのマサラさん。
前日の夜は私たちがワルンプアンに行き、この件に関して同業者同士、いろんな話をしたんだ。多分、応援のお気持ちか、今日はマサラさんが来てくれた。
その後、ツイッターで読んで来てくれた女性。
「今日は、母も来たがっていたのですけどちょっと来れなくて、『代わりにいっぱい食べてらっしゃいっ!』って言われました!」と言って、しかもわざわざ差し入れまで持って来てくださった。
彼女は大きな目をいっぱいに広げて、本当にありがとう、と言う。「ありがとう」の言葉に正直、困惑していると、
「ニュースを見て、苦しくなって、何かをしたいのにどうしたらいいのかわからなくて、また苦しくなって、きっとそういう人はいっぱいいると思う。けれど私にも出来ることが1つ見つかって嬉しい!ここで使ったお金が、被災地で役に立つのだもの」と、彼女は電車を乗りついで、今日ここでごはんを食べに来ることを目標として来てくれたのです。
彼女の言葉に、ワルンプアンのマサラさんの目がじわじわと赤くなって潤んでいきました。武田も少し泣いてました。
正直私にとっては、これは自分の中で折り合いをつけていくために行ってることでした。しかしそれをこういう気持ちで受け止めてくれてるなんて・・・。
その後も、ツイッターで今日のことを知ってくれた人たちが来てくれて、なんだかとてもいい始まりでした。
・・・と言っても、今日は天気が悪く、むちゃ寒くて、ランチタイムの客足はとても悪かったのですが・・・。
それでも、全額寄付と知ると、大抵の方がお釣り分も寄付してくれたり、そして殆どの方が何故か顔をぱっと明るくして「ありがとう!」って言ってくれるのです。
夕方には、今日のことをやはりツイッターで知って、すぐに「名駅経済新聞」さん http://meieki.keizai.biz/ が取材に来てくれて、このことをいろいろと話す。
今回の震災の被害はとても大きすぎて全容がつかめそうでつかめず、何をどうしようとも手ごたえが感じられそうになく、皆あまりにも無力であることを知るしかない。それでも何かせずにいられないほど、多くの人の心身は傷ついているのだ。被災している人たちのためなのだけれども、それだけではなく、自分自身のために。
そういうことを感じ続けた今日一日でした。

ドアの外に貼った、本日の売上はすべて義援金にいたしますと書いた貼り紙を読んで、それで来てくれたという若い女の子たちとか。
ツイッター見て離れたところからわざわざ足を伸ばして来てくださった様々な人たちとか。
同業者でありお友達のワルンプアンのマサラさんや、琉球王国のトミジローさん・ふみえさん夫妻とか。
いろんな人の気持ちに触れて、何かまたいろんなものが見えてきたような、清々しい気持ちでした。
本当にありがとうございます・・・・!


んで・・・。
えっと、今日来てくださったのは何名様かとか、ご報告するんだよね・・・?
いやもう、お恥ずかしい、なんせ今日は寒かったから、うんうん、だってみぞれ降ってたし、や、本当はうち、毎日500人ぐらいはくるんですけどー(嘘)

ご来客数 34名様
売上   34070円

ありがとうございます。
明日の朝、郵便局から日本赤十字社へ振り込みに行きます。
また、しばらくは募金活動も続けてまいります。私たちも日々の売上の一部を毎日そこに入れさせていただきます。
何卒よろしくお願いいたします。