カフェという「場」

先日、口コミサイト「食べ○グ」でたまたま名駅付近の大手カフェの口コミを幾つか読んだらこんなのがありました。
「ケーキ持ち込み不可と言うことを知らずにケーキを持ってってしまい食べることができませんでした。みなさんも気をつけてください」
そのお店には行った事はないのですがかなり広い店のようで客層は女性が多く、デザートメニューもあるのですよ。これ読んで目から火花出るほどびっくりしたわ。な、なんで持ち込むの?!

どうしてこのことを思い出したかというと、今日、うちの店にも謎の電話がかかってきたからです。
4〜5名様でいらっしゃるご予定で、その際にケーキを持込しても良いかというお問合せでした。
ちなみに、うちでは条件付でケーキ類のお持込が可能です。事前にお申し出があること、ある程度のオーダーをしていただけること、お誕生日や送別会などの特別な集まりで、どうしてもちょっと特別なケーキを皆さんでお召し上がりになりたいという場合、などに、お持込料お一人様500円ずつ頂くということで(その代わりにこちらから紅茶をサービスします)お持込可能にしております。
それで、お持込料のことをお伝えしました。
すると、「あの、こっそりと持ってって食べてもいいですか?」とおっしゃるのでこちらはもう一度、「はい、結構ですよ。お持込料お一人様500円ずついただきますが」と繰り返したところ、「じゃあ結構です」といって電話は切れたのです。

どうして飲食店にこっそりと食べ物を持ってきて、それを食べてもいいと思うのだろう??それは店に対して失礼だとは思わないのかなあ、などと怪訝な気持ちになります。
まあ正直言って、まだ経済の仕組みもわからないちょっとあんぽんたんな人かしら?と思わないでもないのですけど・・。
しかし、もしかして「場」が、深刻なほどないのだろうか?とも思うのです。
例えば学生だったらサークルの部室とか、一人暮らししてる誰かの部屋、または家族と住んでる人のおうちの居間とか、そういう人と人が集まる場所ってのが、今はないのでしょうか?だから、カフェ会とか言って数人の女性がカフェに集まっては、安価で長居したりするのでしょうか。ずっと以前は私はそういうことって友達や自分の家だとか、そういう場所でやってたけれどもなあ。
みんなお金もそんなに豊かにはなく、そして人が集まれる場所がない。そういうことなのかもしれない・・。
今日の帰り道でも、割とちゃんとした服を着た若い子2人組の子たちが、薄暗がりの路上に座って、ペットボトルの清涼飲料水を飲みながらいつまでも喋っている。彼ら彼女らは、大してきれいでもないそんな薄暗い場所にしか居場所がないのか・・と思うと、暗澹たる気分がしてくる。