NANA21巻

「NANA」最新刊に突入しました。
借りモノです。
新しい刊が出るごとに貸してくれる友人は、私の老化を慮って、毎回1つ前の巻と一緒に貸してくれるのです。
それで、数ヶ月前に読んだ20巻を念入りに読んだあと、さあいよいよ、最新刊の21巻に突入ーーーー!

っと、いかん、たった数ページ読んだだけで、もう泣けて泣けて、そこはお客さんが誰もいなくなった夕方のうちの店で、でもいつ何時お客さんは来るかもしれないのに、こんなに泣いてちゃヤバい。
ああ、化粧に、ジョージ秋山の泣きながら「オロカモノメ!」と叫ぶオロカメンの如く、縦線の涙の筋がついてしまう。
それで、こういう場合はいつもそうなのですが、みるみる眼にたまっていく涙を落とさないように上を向いて、おう、おう、おう、おう、と、啼きながら曲芸するアシカのように歩いて、しかも、「うっ、うっ、うっ、うっ」と嗚咽が漏れとって、無事に厨房に着いたら、ひーんと言って泣きながら上を向いたままティッシュで涙を吸わせるのです。今日はどんだけ吸ってもまだ涙が出てきます。
その横でTAKEDAはいつもながら楽しそうに実用的な本を読んでます。だいたいは旅の本。あとは料理のこと。
「私がこんなに泣いてたら、『どうしたの? 大丈夫?』とか『何があったの?』とか言った方がいいと思うよ」と言っても、そういうことは言ってはくれないのが甚だ残念です。

ところで本当にとろくさいことを思うのですが、これはマンガであって、この登場人物はフィクションであり、実在でも友達でもないし、それなのになんでこんなに苦しくなったり取り返しがつかない感でいっぱいになったり悲しくなったりするんだろうね。なんでこんなに泣いてるんだろう、といつも自分で自分に思うのです。

ところでもうひとつ思い出したのですが、私は以前はよく泣きながら文章を書いてました。で、書いた文章を読んではまた自分で泣くのです。なんかすげーナルシストみたい?
そういうこと、ここ数年しとらんし、出来んし。