本・マンガ

川上未映子「すべて真夜中の恋人たち」

群像 2011年 09月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/08/06メディア: 雑誌 クリック: 36回この商品を含むブログ (20件) を見る激しい期待を込めて、そっと群像1ページ目をめくる。 三束さん。誰だろう。冬子さん。これが「わたし」ですか? やわ…

気がついたら、この10日間ほどは非実在青少年がセックスするマンガばっかり次々読んでた! 別にそーゆーテーマでチョイスしたわけではないのに・・・。「女の子は特別教」タカハシマコ 多分、ロリ好きのひとが読む雑誌に掲載されてたと思われるマンガ。 男の…

「風と木の詩」から私が得たもの

今日は竹宮恵子の「風と木の詩」のことを考えていました。風と木の詩 (1) (中公文庫―コミック版)作者: 竹宮惠子出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2002/07/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 61回この商品を含むブログ (56件) を見る1976年から週…

「腐男子主義」ってどういう意味なの?

もりしげ著「腐男子主義(フダンシズム)」フダンシズム-腐男子主義- 1 (ヤングガンガンコミックス)作者: もりしげ出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2008/03/25メディア: コミック購入: 7人 クリック: 123回この商品を含むブログ (40件) を見…

花びらを落とさないよう、そっと見つめていたいような

青い花 5巻 (F×COMICS)作者: 志村貴子出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2010/02/18メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 144回この商品を含むブログ (106件) を見る昨日、近所のエスカの本屋さんに行ったらエスカ自体がお休みで、仕事が終わってから閉店ギ…

書店はタイムマシーン―桜庭一樹読書日記作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2008/10メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 18回この商品を含むブログ (83件) を見る桜庭一樹の読書日記「書店はタイムマシーン」、実に面白かった! この前作の…

「書店はタイムマシーン」

読みかけの本とマンガがあるのに、ついつい辛抱たまらずに新しい本に手を出してしまった。 桜庭一樹の読書日記「書店はタイムマシーン」。書店はタイムマシーン―桜庭一樹読書日記作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2008/10メディア: 単行本…

なんか今、背後から多幸感がじわじわにじみ出てんの。 毎朝、仕事に行って、仕込みをしながら、突然わーっと幸せな気分になるの。 こうね、次のお休みはこの映画に行こう、とか、その次はこう過ごそう、とか、そういう楽しみが今のところ幾つか点在してて、…

「世界クッキー」

夏の終わりの朗読会で、私は川上未映子さんが読売がやってるウェブサイト「YORIMO」に寄稿した「世界クッキー」という詩のような作品を朗読したのでした。 で、未映子さんがこれまであちこちに書いてきたエッセイなどをまとめた本が出版されたのですが、その…

本と私と人を巡る結ぼれ

ちょっと暇だった夜。 友達のSさんから借りてる「ユリイカ増刊 矢川澄子特集 不滅の少女」と「シモーヌ・ヴェーユ」を片手にがらんとした店に来てくれたWさんと楽しくお喋り。Wさんからは、人の心を強くしてくれるような、本当に明るくて素敵な笑顔をもら…

ここ最近に見たり読んだり聴いたり

ここ最近、えと、今更ながらですが「涼宮ハルヒの憂鬱」にハマってます。アニメの。 なんだかようわからんのですが、数年前にやったんですか。そん時は放映順を入れ替えてたんですか。 で、こないだは過去に放映したのを含めて時系列順に放映したんですか。 …

夜、今池へ。 映画の前にちくさ正文館に寄る。 映画の前売を買い、野口あや子さんの短歌集を立ち読みする。「くびすじの欠片」。青春の心拍として一粒のカシスドロップ白地図に置く身のうちに猫を棲まわす女子生徒ばかりが集う午後の保健室彼女は現在、淑徳…

群像「ヘヴン」と単行本「ヘヴン」

7月初旬、群像8月号に未映子さんの長編小説「ヘヴン」が掲載され、9月1日、単行本として「ヘヴン」発刊。 この2つの間に加筆訂正による何らかの差異があるというので、群像「ヘヴン」は3度ほど読んだのだが、本「ヘヴン」の方は読む、ということをせず…

「痛い」にシンパシー&ワンダー

早稲田文学フリーペーパー、WB 2007年冬に出たvol.11に、未映子さんとマンガ家 榎本俊二の対談があって、私はこの回はとても好きなのです。 http://www.bungaku.net/wasebun/freepaper/vol011_0718.html (川上)歌人の穂村弘さんがね、「短歌という爆弾」…

7月17日 2回目を読み始める

今、2回目読み、後半を越えたところです。 昨夜、「そして彼らを苛める側の人間に対して、ただのこれっぽっちも共感が得られなかった。」と書いたのは、ちょっと間違いでした。 「二ノ宮」が、私の現実として、全然知らない人だった、ということです。まるで…

7月21日 1回目読了後の感想

もしかしたら今から書くことは「ネタバレ」というものかもしれない。 感想はきっと読む人それぞれなので、読んでいただいても何の支障もないかもしれないし、でももしかしたらこれからの読書を著しく損ねるかもしれない、です。 ●先日の「情熱大陸」で、未映…

7月10日 「群像」を買う

群像 2009年 08月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/07/07メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (42件) を見る昨日買ってきた「群像」8月号。 右に縦書きで、群 像雪の中に立っている鉄塔の写真。 そして左に縦書きで、川…

ユメデアイマシタ

バリにいる間、毎晩毎晩かなりしっかりと夢を見ました。 7/8に見た夢は、朗読をする夢でした。 知り合いの方が夢の中では書店員でした。私が朗読をすることを知って、未映子さんの新刊が出たのだが、それをどこよりも早く入荷したと連絡をくれました。かなり…

「すばらしい骨格の持ち主は」

ちょっと前に新潮2009年7月号に掲載された、未映子さんの「すばらしい骨格の持ち主は」を読みました。 それはまるで未映子さんの日常の随筆のように思ってしまう。彼女のブログをずっと愛読している私にとっては、そこにあるその短編の中で書かれている時間…

やまだないと「家族生活」

やまだないとを読みはじめてすぐ、いつも微妙に後悔する。 なんでもっと早く知っておかなかったのだろう、この作歌を。 と、以前にもそう思ったのに、なんでまた貸してもらって読んでいるのだろう。 貸してもらった幸福感。 ちゃんと自分で買わなかった不幸。…

NANA 21巻

4月頭に読んだ、矢沢あい「NANA」21巻のことを。 この巻で、主要キャラである「レン」が死ぬ。 いや正確に言えば、20巻ラストで死に、そのラストシーンを見た時に私も思わずぎゃああと叫んでしまいました。 で、21巻。 泣いて、読んでたのが店だったので涙で…

NANA21巻

「NANA」最新刊に突入しました。 借りモノです。 新しい刊が出るごとに貸してくれる友人は、私の老化を慮って、毎回1つ前の巻と一緒に貸してくれるのです。 それで、数ヶ月前に読んだ20巻を念入りに読んだあと、さあいよいよ、最新刊の21巻に突入ー…

川上未映子「旅行熱」

現代詩手帖2009年01月号に掲載された未映子さんの「旅行熱」を、ようやく読んだのです。最初の三行で、もう、とても、これが好きだと思っていました。 最初の一小節から、私は頭の中で音読してました。いつものように私の頭の中にメロディはないのだけれども…