レッドクリフ

月曜日に「レッドクリフ2」を観てきました。

レッドクリフ」という映画は、私にとっていろんな「はじまり」が詰まった映画でした。
金城くんは「恋する惑星」「天使の涙」で私を香港映画への道に引っ張ってった人です。
トニー・レオンチャン・チェンは、その後私のもっとも大切な分岐点となった「ブエノスアイレス」の出演者。
レスリー・チャンの映画を語るに欠かせない、「男たちの挽歌」を撮ったジョン・ウー監督。
覇王別姫」でレスリーの相方だった張豊毅。
フー・ジュンは中国映画としての極左(このコトバには大きな矛盾があるけど)とも言える「東宮西宮」主演で、中国映画の新たな魅力を教えてくれた俳優です。
いろんな始まりに立つ人々が揃い踏みの「レッドクリフ」、もうそんだけで私には「くぅーっ!」なワケです。

「1」公開の前にエイベックスの人が言ってましたね。
「女性が動員できないとダメなので、この映画はラブロマンスを重視しました」みたいなこと。
なんじゃそら、と私やら私の友人たちやら。
でも、やっぱり違ったがね。とてもジョン・ウー・テイスト。
女性はどこか置いてけぼりだよ。
ジョン・ウーの映画って男は好きだよね。
でも、女も好きだよ。だって男たちが、男たちが、もうベタベタと熱く愛を囁きあっててさ。
あ、レッドクリフはベタベタしとらんけど。
趙雲周瑜を見る目にドキッとしたり。
周瑜孔明の至近距離アップには残念ながら色気はないのだけど、それでも嬉しい。
ヴィッキー演じる孫尚香と敵側の千人部隊隊長・孫叔財は、ラブロマンスというよりもやはりジョン・ウー的男同士の愛情に極めて近い友情と取れるし。
そんなシーンにいちいちくぅーっとなって、そうすると「男たちの挽歌」シリーズのユンファとレスリーがとても見たくなっちゃうのだ。