「ねえ、これ読んだ?」

今日の夜は、18年間ずっとミニコミを作り続けてたある女性の方たち数人がいらっしゃいました。毎年、夏の終わりのある日、うちの店を借り切って朗読会を開いているのも、このグループです。
その人たちが三々五々集まって、そして最初の会話はこんな感じ。
「ねえねえ、これ読んだ?」
「借りてたDVD、返すわね。ありがとう! 面白かった!」
「今度、こんなイベントやるんだけど、どう?」
そういう感じで、一斉にみんながしゃべってて、手にそれぞれが持ってきたフライヤーやら貸すための本やら返すためのDVDやらを持ちきれない様子で持っている。
それを見た瞬間、ああ、いいなあ!って、心の底から思いました。

10年前、私とTAKEDAは豊橋にある愛知大学ジャズ研の部室に何度か行ってました。私たちはほぼ10年ぶりぐらいで、あるバンドに参加したため、その練習のために豊橋に時折行ってたのです。
深夜12時の部室に、みんながぼちぼちと集まってきます。現役生、私たちのようなOB、または三河在住のプレイヤー。で、入ってくるなり、
「ねえねえ、これ聴いた?」
「あ、聴きましたようー。すごくかっこいいっすねー」
とか言いながら、自分の楽器でその音楽をコピーしてはちょっと弾いて(または吹いて)みたり。
そこには、そんな話しかなくって、それは私が学生だった頃の部室もやっぱりそんな感じで、だからそういう感じがものすごく懐かしかったのです。

今日のその彼女たちは確か、50代過ぎてるのかな? でも皆さん、元気で、きれいにしてて。そして、みんないきなり「あれ読んだ?」「これ観た?」とそんな話ばかりで、私はそういう場がすごく好きだなあと思うのです。