加藤和彦のこと

10代の終わりから20代前半の頃、とてつもなく不安に襲われる時があって、何が不安というよりすべて何もかもが不安だったというか、不安しか見当たらないというか、安心なんて存在が信じられないというか、そんな感じでした。
そんな時、たまに想像するのです。
例えば、もしも、大地震だとかの災害が起こったとき、あの人はどうするんだろう、と。
その「あの人」ってのが、何故か、加藤和彦あがた森魚
この2人のことを想像するのです。
きっと、この人たちは、自分が生きるために他人を押しのけないだろう。慌てて闇雲に走ることもないだろう。静かに、淡々と受け止めながらもちゃんと生き残れる人だろう。
なんでか、そんな勝手な想像。でも、その想像は見えない不安に浮き足立つ私を少し落ち着けてくれるの。私も、そんな風に生きていこう、と、想像の中の加藤和彦、またはあがた森魚をイメージしながら・・・。

加藤和彦は、スネークマンショーのアルバムでDr.ケスラー名義で「メケメケ」を歌ってて、私はその色っぽさにまさに悩殺でした。高校生の頃です。それが加藤和彦だと知り、ああ、「帰ってきたヨッパライ」は幼い頃にラジオでよく聴いてたしと思い。でも、その後、

ベル・エキセントリック(紙ジャケット仕様)

ベル・エキセントリック(紙ジャケット仕様)

「ベル・エキセントリック」や
うたかたのオペラ(紙ジャケット仕様)

うたかたのオペラ(紙ジャケット仕様)

「うたかたのオペラ」
あの頃,マリーローランサン

あの頃,マリーローランサン

「あの頃、マリーローランサン
などはレコードからカセットテープに音源を落とし、、ウォークマンでどんだけ聴いたことだろう。
ああ、石川セリの大好きだったアルバムがあって、その中の「ジャングル」も加藤和彦作曲かー。うん、好きだったなあ。

レコード棚を久しぶりに見てみる。そこの入っているレコードをぱたぱたぱたっと見てみたら、加藤和彦

マルタの鷹(紙ジャケット仕様)

マルタの鷹(紙ジャケット仕様)

「マルタの鷹」と「ベネツィア」「あの頃、マリーローランサン」がぱたぱたっと現れて、
それからあがた森魚の「乙女の儚夢」
乙女の儚夢 (紙ジャケット仕様)
やら、「僕は天使ぢゃないよ」
僕は天使ぢゃないよ

僕は天使ぢゃないよ

など、いろいろと、ああ、レコード聴きたいなあ、
うわあああああー! 聴きたいー!