11月23日

昨日、11/22の夜は、偶然のことだけども私が所属してた劇団の昔のメンバーが集まって、楽しかったなあ。

11/23。うちの店に割とコンスタントに来てくれる女の子が来てくれた。いつもシンプルな格好で、大柄で、きれいな子で、彼女は「吉田泰子」に似ていた。以前からそう思っていた。
20代前半の「吉田泰子」に、顔も、体の雰囲気も、声も似ていた。
「吉田泰子」はよっしーと呼ばれてて、そういえばよっしーはもう幾つになったんだろう、会わなくなってこれで9年だなあ、とそんなことを考えた。
よっしーとは仕事が一緒だった。そして彼女はとてもいい役者で、私が所属していた劇団にも何度か客演してくれたんだ。
私はよっしーが好きで、仕事帰りに一緒にご飯を食べに行ったり、いろんな話をしたり、けど、もっともっと仲良くなりたかった。血液型の話をするのは好きじゃないけど、同じAB型同士で、なんつーか彼女のことが好きだし、彼女のやり方、考え方、私はどれもよくわかる、と思ってたけど、もっともっと仲良くなりたいと思うほどには現実は少しだけ距離を保ったままだった。そのことがいつも寂しいような気がしていた。

いろんな劇団で活躍し、どこにいっても彼女の明るさ、前向きさに場は和むし、力を得るし、そしてまた思い切りのある芝居をする本当にいい役者でした、よっしーは。
その彼女が亡くなったと、さきほど古くからの芝居仲間のNくんから電話をいただきました。Nくんは昨日、うちに来て「ラテンダンスを習ってる」といって腰を振り、「気色悪いでやめろー!」とか言って、そんなくだらなくて笑える時間を過ごしたのですが、電話口からは打って変わって沈鬱な声。昨日の夜と今日の夜。そこにある空気が違うなあ。

これは、私のマイミクのS氏の日記で、彼が自分の結婚式にかけた曲、フレーミングリップスの「Do You Realize??」の邦訳をのせてて、それを読んで、とてもしみじみとした思いがしました。
ちょっと、勝手に転用させていただきます。


わかるかい
君は誰よりも美しい顔をしている
わかるかい
僕らは宇宙に浮かんでいる
わかるかい
あんまり幸せだと泣けてくる
わかるかい
君の知っているひと全員がいつかは死ぬ
別れの言葉を何度もくりかえすより
みんなに教えてやれ 人生は短く
いいことは長続きしないものだと
太陽は沈まないとわかっていても
地球が回転するからそんな錯覚に陥る
わかるかい
わかるかい


よっしー。あんなにきれいで元気だったけど、そうは見えないけど心臓に欠陥があって、心配だったけど、それとは違う病気で亡くなったんだね。よっしーのどこに病いを背負わねばならない理由があったのか、私にはまったくわからない。
会わない月日の間、よっしーはどんな人生を送ってたのかなあ。その時やってる芝居に対する熱意と、笑顔と、恋愛と、そういう話をしてるよっしーしか私は知らないから、会わない日々もきっとそうだったのではないかと思っている。