「アンナと過ごした4日間」「ロボゲイシャ」おまけで「古代少女ドグちゃん」

シネマテークにてイエジー・スコリモフスキ監督「アンナと過ごした4日間」を観ました。

何故かしら。
映画が始まるまでの数分間、シネマテークの劇場内に座りながら、ひたひたとなつかしい気持ちが満たされていった。予告を観ながら、テークの予告を観ると、みんな観たくなるなあ、なんて思い、映画が始まってすぐ、再びあの「懐かしい感じ」を感じ続けながら映画を観ていた。学生の頃の、一人でテークに来てた頃の、あの感覚を。
最初のシーンで目から入る情報。→でっかい犬。女の人。男。顔を覚えるのが苦手な私は、女性の顔が頭に入らない。この犬のことを、映画が終わった後で私は忘れているかもしれない、などと考えてる。昔は、なんだかそういうことが少し不安で、観終わったらすぐにもう一度、映画を観ていた。映画館にずっといられた時代だった。入れ替えごとにお金が発生せず、一回の値段で2本立てで観て、更にもう一回観ても、お金は1本分の値段だったころ。
何故かそういう感覚やいろんなものを思い出している。
この映画の色。光と、影の濃さ。クローズアップになった人物。それらも不思議な既視感に満ちていた。映画はずっとはりつめた緊張感の中、静かに進んでいった・・・。

そのあとで「パンドラの匣」を見る予定でしたが、急遽変更でスコーレで「ロボゲイシャ」。

すばらしいです! くだらないセリフ、くだらないシチュエーションが爆走!
オープニングのシーンは絶対に映画のストーリーの中に帰結しないパラドックス
そして豪華な脇役に負けないヒロインの演出力に、井口監督のすごさを知る。
井口監督は女の子を使うのがうまいなあ。
モデルなのかアイドルなのか私は知らないんですけど、きれいな女の子にえっちな格好させて、くだらないポーズを取らせて、でもなんだか女の子は一生懸命で、例えばこういう女の子ってのは芝居が下手と相場が決まってると(勝手に)思うんですが、なぜか井口監督の作品のヒロインは、決して下手ではなく、じゃあ巧いかといわれると困るのですが、戯画的でとてもはじけててきらめいてて、お見事!と言うほかないです。

でも実はその前に、「ロボゲイシャ」の井口昇監督が原案、そして監督で参加してる、毎日放送の深夜ドラマ(?)「古代少女ドグちゃん」を観てみたり。ドグちゃん、がんばってます。おなか冷やさないようにね☆
微妙な下ネタ満載、すごいゲスト、そして内容も最高です!エンディングは電気グルーヴ「誰だ!」。必見ですよ!