12月30日 荻窪の夜

今、荻窪のビジネスホテルにいます。

朝、キラキラバスに乗り、夕方新宿に。高速は結構スムーズに走ってたみたい。
旅の本は永井均の「道徳は復讐である」。私は哲学に関するものは殆ど読んでなくニーチェがなんたるか全く知らないのですが、この本はやばいぐらいに面白い。なぜやばいかと言うと、結局私はまだニーチェの著作を知らずしてこのような面白いものを読んでしまっているからだ。
しかし動く乗り物に乗ると際限なく寝るので、バスの中では本をほんの少し読んではがくっと崩れ落ちるように寝ていた。雪を頂いた富士山は見た。

荻窪はいろいろ安いし町全体の雰囲気も名古屋モンの私には落ち着くし良いなあ。今回のホテルも安いけれどもなかなか広くてきれいで快適だった。
さて、夜に西荻窪アケタの店に。
今夜はアケタ・センチメンタル・フィルハーモニー・オーケストラ。ピアノはもちろんアケタさんで、松本健一さんやピカイアの渡辺隆雄さん、ガトーリブレの津村さん、他、総勢9人。
CDでしか聴いたことのないアケタさんの曲と演奏。汗と涙の・・・!って感じだった。なんかこう、アケタさんが過ごしてきた70年代から今に至る時代のあれこれ、時間のあれこれが濃厚に感じられるような演奏だった。
とにかく目の前で生音による演奏は迫力だったし、アケタさんの渾身の演奏も本当に凄かったなあ。
や、なんかもう今日が大晦日みたい! とても素晴らしい演奏でした。