「おジャ魔女どれみ ドッカ〜ン」細田守監督回

えっと、テレビアニメです。最近じゃありません、2002年ごろです。
子供向け(特に女の子向け)アニメらしいです。DVDで借りたのですが全シリーズでは210話ほど、このシリーズだけでも51話あるうちの4話分なので、正直設定とか登場人物の相関図などほぼわかりませんでしたが。
ただ、その中に「時をかける少女」や「サマーウォーズ」の細田守監督の回がありまして、それを観ました。
だいたい、このアニメの背景はとてもきれいなんです。が、特にこの細田回ははっとするほど風景がきれいだし、それだけでなく町の匂いが漂ってくる絵です。主人公のどれみちゃんが出会う二股の道、選んだもう一本の道、高架になった車の往来の多い大きな道路沿いの道、高台から見る夕焼け、それらを見てるだけで、物語始まったばかりなのに目がうるっとしてしまうのはなんでだろう?
どれみちゃんが出会った大人の女性のその声を当ててるのは原田知世ちゃんで、声優の人とは違う押さえ気味でナチュラルなセリフ回しがこの回の世界観を包み込む。そうすると「魔女見習いのどれみちゃんのいるところ」という虚構の世界が、なにやら本当に近しい、まるで自分の過去に経験した現実のように思えてくるから不思議。
どうにも選ぶことの出来ないもうひとつの世界、行ってしまうばかりの時間、そういうのがこの作品の中にあって、こないだ46歳になった私が「小学生の女の子に圧倒的に人気のあった魔法少女アニメ」(wikipediaより)にマスカラが取れるほど泣いてしまいました。