灰皿が割れたんだよ

しばらく前なのですが、もうずっと長いことお店で使っていた灰皿を割ってしまいました。
それは私がとても気に入ってたもの。
20年ほど前、大阪によく行ってた頃、お気に入りのお店はカンテグランテというアジアンカフェで、そこの灰皿が茶色い土の素焼きの丸い器で、それが私はとても好きでした。
それで私が自分のお店を持った時、同じようなものが使いたくて、開店前にバリ島に仕入れに行った時にいろいろと探し回り、買って来たのでした。
長いこと使っていたものでしたが、先日、落としてしまって、それは簡単に割れてしまったのです。でも、まだ予備があったので、今度はその予備を使っていました。
でも、また今日、灰皿を2つも割ってしまったのです。もう予備はありません。1つは使い物にならないほど割れ、もう1つは上のほうが欠けたのですが、かろうじてなんとか使えそうです。何しろ、うちは4日後には全面禁煙にしてしまうのですから。あと3日ぐらいは、欠けててもなんとか大丈夫でしょう。
でも、このタイミングで灰皿を割ってしまうなんて、ちょっと不思議な気がしました・・・。

数年前に私がタバコをやめることを思い立った時に、最初にしたことは、灰皿を捨てることでした。
TAKEDAが昔、実家の下関に帰ったときにおみやげで買って来てくれた、ダサいダサい「陶器で出来たフグの形の灰皿」を私は愛用してました。それを「燃えないゴミ」の袋の中に入れました。入れて、しばらくそれを眺めてました。
そのあとで、まだたくさん残ったままのタバコと、ライターも同様に捨てました。愛煙家にとって、まだたくさん残っているタバコだの愛用してる灰皿だのを捨てることって、結構精神的にダメージを受けます。しかし、その行為で思い切りがついたような気がします。

今日、割れてしまったお気に入りの灰皿くん。いろいろ探し回って気に入ったのを見つけてとても嬉しかったんだよ。ありがとう。さようならだね。