なんか今、背後から多幸感がじわじわにじみ出てんの。
毎朝、仕事に行って、仕込みをしながら、突然わーっと幸せな気分になるの。
こうね、次のお休みはこの映画に行こう、とか、その次はこう過ごそう、とか、そういう楽しみが今のところ幾つか点在してて、それはそれでとても楽しみなんですよ。しかし、その「楽しみな日々」を埋めていく毎日、がですね、今は読みかけの本と読みたい本で埋まってて、「今日、仕事が一段落したら、また続きを読もう」と思うだけで、じわわわわーーーーっと幸せな気分が溢れ出してくるんですね。
あ、私ってクールですか? あんまり外に感情の起伏を出さないほうだと言われますが、でも、ごくごく狭いプライベートな場では私はいちいち大袈裟が好きで、わざわざ大声でポーズまで付けて、
「おおおおおーーー、どえりゃー幸せな気持ちになってきたっ!」と叫ばずにはいられない毎日です。

今、読んでいるのはジョン・アーヴィングの長編で「また会う日まで」上巻です。

長編というのは、その量だけでもう、うきうきしますね。そしてこの上巻もいよいよ終わりに差しかかってきました。これを毎日、時間があるときに読むことが、目下の愉しみなんです。
しかし、今日はちょっと横道に逸れました。
発売してすぐは書店から売り切れて買えなかった、くらもちふさこの新刊「駅まで5分」3巻が届きまして、今日はいそいそとそれを読んだのです。
いつもですけど私はくらもちふさこの新しいマンガが出るたび、読んで、そして感嘆の溜息が出てしまうのです。はあ〜〜〜、なんだかしらん、すごいわ。なんつーか、とっても「普通」の中にあって、そしてすごい。ものすごく派手な試みをしているわけではないのに、どれもこれも表現として常に冒険に踏み出している。そのくらもちふさこの姿勢にまずは感嘆してしまうのです。そして、きっちり面白いのだなあ。
家に帰ると、お風呂の中で既読のマンガをちょびっとずつ読むのが習慣なんですが、最近の夜のお風呂マンガタイムは、くらもちふさこ読み返し週間です。

さて、また明日、時間が空いたら「また会う日まで」いよいよ下巻突入かな。後ろの棚には、他の読み途中の本と、まだ読んでない買ったばかりの本もうずうずと待ってるしな。自分でも驚いてしまうのですけど、ただこれだけのことが、ものすごく楽しみで幸せな気分をごっそり運んできてくれるのです。本って、すごいよな。子供のときもそう思ってたけど、老眼でおろおろしてる今になってまた、こんなシンプルなことを改めて思うなんて。(や、仕事しろよー、と TAKEDAが厨房から言ったりするのだが!)